どこからかアドレスが流出したのか、迷惑メールがたくさん来るようになってしまったという経験がある人も多いのでは。

その中でも、「100万円当選しました」的なメールがくることも。

本当にもらえるわけないじゃん!と皆さんお思いでしょうが、この当選メールを元に本当に裁判で金銭請求をした人がいることをご存知でしょうか?

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日本の民法では『贈与は、当事者の一方が自己の財産を無償で相手方に与える意思を表示し、相手方が受諾をすることによって、その効力を生ずる』と規定されています。

つまり、100万円当選しましたと受信→もらいますと返信

これで贈与の効果が生じるのです。

そして、民法では書面でした贈与については取り消すことができないとされています。

メールが書面にあたるかどうか争いはあるところですが、和解で結論が出た本件では裁判所がメールを書面と判断するかどうかはわかりかねる状態です。

個人的には、贈与を規定した550条は書面とのみ記載し、電磁的記録を書面とみなす規定がないことや、平成16年の民法改正の際に、「書面」には電磁的記録を含まないと整理していることから、メールは書面に当たらないように思います。

また、口頭による贈与が撤回できるとした趣旨は軽率な「これやるよ~」的な贈与は撤回できるとした趣旨からですから、ラインやメールも書でしたためた書面に比べると軽率な贈与と考えられなくもないと思います。

 

 

かといって、ラインやメールで贈与の意思表示ととれる内容を送信すると、本件のようなトラブルになりかねませんから、注意してください。

本件は珍しくメールの発信元が特定できて、実在していて、裁判にも出席してというレアケースでしたので、和解にこぎつけ、実際にお金を受け取ることができましたが、実際の金銭受領はなかなか難しいかもしれませんね。

みなさん、営業メールで安易に○○当選!的な表現は控えた方がいいですね。

 

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