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探偵クイズ第一問解答の解説です。

「社会通念上、ラブホテルは男女が性行為を行う場所と認識されているから。」という解釈になる理由について解説します。

少し考えてみてください。
貴方は会社の同僚とレストランで食事をしていました。
偶然、同じレストランに貴方の学生時代の男性の友人も食事に来ていて、その友人がトイレに入って1分程で出てきました。
貴方はその友人がトイレで何をしてきたと思いますか?普通に考えてみて下さい。

駅の公衆トイレに出入りする男の人達を見て、その人達はトイレの中で一体何をしていると思いますか?

ほとんどの人は、トイレで用を足していると思うのではないでしょうか?※直接的な表現は避けさせていただきます。

可能性としては、携帯電話で話をしたり、メールをしたり、財布のお金を確認したり、歯を磨いた、ただ単に汚れた手を洗っただけの人も居るかもしれません。実際に、そのような事をしている人も居るでしょう。
しかし、ほぼ大体数の人は、トイレに入って約1分後に出てくる男性の姿を見て、「用を足してきた」と思うはずです。実際には用を足していなくても。

では、女性がデパートの服売り場で、売り物のワンピースを持って試着室に入り、5分後にそのワンピースを手に持って試着室より出てきました。
貴方はその女性が試着室で何をしていたと思いますか?

普通に考えて、持って入ったワンピースの試着をしていたと思うのが自然な感じ方ですよね。

ラブホテルも同様で、仲の良さ気な男性と女性がラブホテルに入って2時間後に出てくる姿を見たら、男女の性行為を行って出てきたと普通は思うはずです。それはなぜでしょう?

大多数の人が、ラブホテルの事を男女が性行為を行うために利用する施設であると認知しているからです。
例え、部屋の中でお互いに手も触れずにお話していただけだとしても、実際に中で何が行われていたかを通常は本人たち以外知る事はできません。

もし、貴方の夫や妻、彼氏や彼女が、自分以外の異性とラブホテルに入って出てくる姿を見て、「きっと二人でカラオケでもしていたんだろう(^^)」と思う人はどのくらい居るでしょうか?
本当にカラオケで歌っていたいただけだとしても、実際に部屋の中で行われていたことを見ていない貴方は、心中穏やかではいられないはずです。
貴方のこれまでの経験や、実際に目の当たりにした状況から、「きっと◯◯をしていたのだろう。」と思い及んで、中で何が行われていたのかを自然に推し量ってしまうのです。

この「これまでにわかっている事柄などから推し量って、事実はこうであろうと認めること。」のことを「推認」(すいにん)と言います。

民事(訴訟・裁判)では刑事(訴訟・裁判)と違い、決定的な証拠や物証、自白等がなくても「推認」するに足る疎明資料があれば、事実ではなくても認められる場合があります。
※「疎明」(そめい)とは、「確信するには至らないが、確からしいという推測を生じさせる行為。」の事をいいます。

なので、東山くんが同性愛者ということや、実際には西川さんと東山くんがラブホテルの部屋でカラオケを歌っただけという事実を自分の目で見て確認出来ていない西川さんの夫からすると、自分の妻と男性がラブホテルに出入りした状況を見て不貞行為を疑うのはごく自然なことなのです。
そして、離婚裁判を行ったとしたら、西川さんが東山くんとラブホテルの部屋の中で不貞行為を行っていないという決定的な証拠を持っていない限り、一般的には中で男女の性行為が行われていたと推認されてしまうのです。

探偵クイズ第一問の解答は、上記理由により「◯」※不貞行為を理由に離婚できる(可能性が高い)という答えになります。

もちろん、個別の具体的状況により、結果が違ってくる場合もあります。
もし、西川さんと東山くんがラブホテルに入って5分で出てきたとか、西川さんがラブホテルに入るところから出てくるところまで、ビデオカメラで自画撮りをしていて、東山くんと常に一定の距離が保たれていることが画像で証明されたならば、性行為が行われていたという推認は成立しない可能性が高く、西川さんの夫から不貞行為を理由に離婚される可能性は極めて低くなります。

実際に、何気ない悪気のない行動でも、思わぬところで誤解を招きとんでもない結果になることがあります。くれぐれも、軽はずみな行動には注意して下さい。